入れ歯(義歯)
入れ歯(義歯)
当院では、大学病院の入れ歯外来で専門的に治療に従事していたドクターが入れ歯をお作りします。入れ歯に関するお悩みやご希望をお伺いし、十分なカウンセリングを重ね、一緒に考えながら、治療計画をたて、大学病院同様の治療をご提供いたします。
食事や会話などにより口腔内の筋肉、粘膜には常に動きがあります。入れ歯はそういった、常に動きのある中で使用します。入れ歯が安定し、しっかりと咬むことのできるものとするには、患者様ごとに違う入れ歯の外形や歯の並び、咬み合わせを、動きのある筋肉や粘膜の中にうまくおさまる位置に適切に設定する必要があります。科学的データや理論を用いたうえで、患者様の口腔内を充分に診察し、入れ歯の的確な位置を決定し、熟練した技術をもって入れ歯の製作にあたります。また、特殊な技術で、あまり取り扱うことのできる歯科医師がいない、特殊な入れ歯も当院では取り扱っております。入れ歯に関することはなんでもお気軽にご相談ください。
歯を失った場合、失われた歯を補う必要があります(欠損補綴)。
方法は、
の4つに分けて考えられています。
3のブリッジで補えないような多数の歯を失っている状況で入れ歯やインプラントが選択されることとなります。
入れ歯は、その扱いや機能性から総入れ歯と部分入れ歯の2つに分けられますが、材質や構造も多様ではありますが、両者ともに患者さま一人ひとりのご希望やライフスタイルに合わせて製作することができます。
入れ歯は、「食事を味わう」「噛みしめる」「喋る」「笑う」などの人生における楽しみを回復させてくれ、健やかな毎日を送るためには必要不可欠なものです。そのためにはお口にフィットする入れ歯を手に入れることがとても大切なわけです。
その際はインプラント治療とはまた違う入れ歯の良さも感じていただけると思います。
当院では人生の楽しみの一つである「食事を楽しむ」を回復するためには入れ歯に関するお悩みやご不満を含む「ご希望をお伺いすること」が最も重要であると考えており、十分なカウンセリングを重ねて一緒に考えながらお口全体の治療計画をしっかり立てて治療を進めていきます。
入れ歯にお悩みがある方も、お気軽にご相談ください。
入れ歯は保険診療の範囲内で製作できるものと自費診療によるものがあります。
保険診療の入れ歯は、保険適用内で決められた素材や製作工程で製作するため、費用を安く抑えることができるというメリットがあります。
一方、自費診療の入れ歯は、見た目の自然さ、お口へのフィット感などをより重視して製作するため、保険適用外の高価な素材を使用し、製作工程も保険の入れ歯より複雑な工程になります。
「より安価に製作したい」というご希望であれば、保険診療での入れ歯をおすすめします。しかし、審美性や機能性をより求めるのであれば、精密に製作する自費診療の入れ歯をおすすめします。
多い患者さまのご感想は
保険入れ歯:「安いね!」
自費入れ歯:「入れ歯じゃないみたい!」
ですね。
長所 | 短所 |
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入れ歯には大きく分けて「総入れ歯」と「部分入れ歯」の2種類があります。
「総入れ歯」は多くの歯を失った場合に使用するもので、上下いずれかの顎(あご)全体を覆うタイプの入れ歯です。顎と接着する部分(床)と人工歯で構成されています。
保険診療内で製作する場合、床は合成樹脂、人工歯はプラスチック素材を使用します。自費診療では、素材の選択肢が増えて、床にチタンなどの金属を使用したり、人工歯にセラミックなどを使用したりして製作することができます。
「部分入れ歯」は歯の一部分を失った場合に使用します。歯が持っている本来の機能を、残った歯と部分入れ歯で回復するように設計されています。欠損部分の両隣の天然歯に、金属のバネ(留め具、クラスプ)をかけて固定します。保険診療ではバネ部分が金属製になりますが、自費診療では金属を使用せずに、自然な見た目に仕上げることもできます。
問診・カウンセリング
患者さま一人ひとりに適した入れ歯を製作するため、ご要望や口内のお悩み、ライフスタイルなどを詳細にヒアリングさせていただき、お口の状態を検査して、治療計画を立てていきます。
個人トレーの製作
実際の入れ歯製作ではまず、大まかな型(個人トレー)をつくります。
精密な型取り
2で製作した個人トレーを用いて精密な型を取ります。この型から「咬合床」と呼ばれる土台をつくります。
噛み合わせの決定
咬合床を使って噛み合わせ位置を採取します。これを咬合採得といい、患者さまの顎の上下の位置関係を調べて決定します。
仮入れ歯の製作
人工歯を排列し、ロウで仮入れ歯を製作します。入れ歯の高さの再現性、見た目やフィット感などを確認します。
入れ歯の完成
必要に応じて仮入れ歯を調整して、本入れ歯用の素材で製作します。
完成した入れ歯を患者さまのお口に合わせていきます。
調整
入れ歯は、ただ入れているだけのときと、食事しているときでは違った動きをします。
新しい入れ歯は、歯ぐきになじんでいないので、使用していただきながら問題点を確認し、しっかり噛めるように調整していく必要があります。個人差はありますが、3~4回程度は調整が必要になります。
※上記費用は目安であり、症例によって前後することがあります。
レジン床義歯
コバルトクロム床義歯
コバルトクロム合金で義歯床を作製するため、熱を伝えやすく、耐久性と舌感に優れています。自然に近い装着感が得られます。義歯素材の中で最も歴史と実績がある素材で、金属床の中では比較的安価ですが、金属アレルギーを起こす可能性があります。
チタン床義歯
チタンという金属で義歯床を作製するため、異物感が少なく温感に優れ、臭いがつきにくく、壊れにくいという特徴があります。生体親和性が高く金属アレルギーが出にくいという安全性も有しています。
ゴールド床義歯
貴金属にも使われているゴールドで義歯床を作製するため、長期間使用しても変色が少なく、溶け出すこともほとんどありません。非常に耐久性があり、金属アレルギーが少ないという特徴もあります。費用が比較的高価になります。
フィンデンチャー
柔らかいシリコン素材で吸盤のように顎に吸い付くため、外れにくく、しっかり噛めるという特徴があります。とても軽く、より違和感が少ないです。
マグネットデンチャー
義歯と残っている歯の両方に磁石を取り付けて装着するもので、磁力によりガタつきのない密着した入れ歯になります。自然な見た目で安定性に優れており、また残存歯を利用するため、装着時の違和感が少ないです。
ノンクラスプデンチャー
一般的な部分入れ歯は、歯に金属のバネ(留め金)をかけて固定しますが、ノンクラスプデンチャーはそのバネがない入れ歯です。歯ぐきに近い半透明の素材で、バネがないため見た目が自然です。樹脂製で軽く弾力性があり、破折に強く、装着時の違和感も少ないです。
コンフォート
入れ歯の歯ぐきの当たる部分を生体用シリコンで製作するため、噛みしめた際の歯ぐきにかかる負担を緩和し、抜群の吸着力を発揮します。噛むときの痛みを軽減でき、食材をしっかり噛めるという特徴があります。
コーヌステレスコープ義歯
ドイツで開発された義歯の最高峰。見た目、機能性、耐久性、清潔性すべてにおいて理論上でも最高の入れ歯と考えられていますが取り扱える歯科医師が少ないのが欠点です。
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